英会話のチャンス到来
先の調査では、「フリーターとして就いてきた職種は、ファミリーレストラン、ファーストフード、カラオケボックス、漫画喫茶などの『サービス関連』、レジ、コンビニ店員などの『販売関連』、テレフォン・アポインターなどの『営業関連」、組立・加工、交通量調査などの『現場作業関連』などが中心」とのことです。
どの業種も、アルバイトとして働いているうちは腰掛け的で、天職発想を身につけるのはかなり難しいでしょう。
これにより、人生の貴重な時間を無駄遣いしてしまう可能性もあります。
いまでは30歳過ぎまでフリーターを続ける若者も多くなっていますが、その年齢までフリーターをしていた人は企業社会ではあまり歓迎されないようです。
「やりたいことがまだできないからフリーターをしている」。
人も多いようですが、できればぜひ企業社会に飛び込んで、なんでもいいですから、与えられた仕事に一生懸命に打ち込んでみて欲しいのです。
また、自分で企業を起こしてみてください。
たとえばF総研に入ったら、毎月、コスモスクラブの会合に出て勉強しろと言われるし、出席したら感想文を書けと言われます。
さらに、一日3、4時間しか睡眠時間がとれないくらい仕事をしなければならないF鍛えられますから、「やりたいことがわからない」などと言っている時間さえなくなります。
これが、まともな企業です。
こうして鍛えられると人間はいっぺんに変わります。
続かない者は入社一カ月後には辞めてしまいますが、それを過ぎても続く社員は目の色を変えて仕事をするようになります。
働いて他者のために貢献してこそ、世の中にプラスになるのです。
企業社会というのはこのようなもので、フリーターの世界とはかなり違います。
ともかく、自分の仕事で、なんでもいいですから、ムチャクチャやってみて欲しいのです。
これが天職発想の第一歩です。
私の経験、そしてほかの人たちを見ていると、人間が本当に自分のことがわかるようになるのは、60歳を過ぎてからだと思います。
若いうちは本当の自分のことがわからないものです。
20歳くらいでは、自分にはどんな仕事が向いているかさえ、まったくわからない人も多くいます。
それでも何かに情熱を傾けて必死になってやってみなければ、自分というものは見えてきません。
中途半端な気持ちで仕事に向かっていては、自分に合っているのか合っていないのか、それすらもわからないでしょう。
生命がけでやってみると、いまの仕事が駄目であっても、次が準備されているのです。
それが人生です。
そのときは失敗したように思える経験でも、何年、何十年か経ったら、やはり自分にとってその経験が必要・必然・ベストだったとわかってきます。
ですから、表面だけ祇めて諦めてばかりいると、いつまで経っても自分の天職が見つからないともいえるのです。
失敗は、人生でとても大切なものです。
私はコンサルタントとして、一万件以上のアドバイスをしてきましたが、この30年来、この面では失敗はありません。
しかし、自分の会社では、経営や手法の実験のようなことをして、よく失敗しました。
失敗しなければわからないことが、この世の中には数多くあります。
私はたくさん失敗したからこそ、いまの自分があると思っています。
私の親友に岐阜県大垣市を本拠とするY百貨店を経営していたAさんという人がいました。
非常に親しいお付き合いをしていたのですが、1976年2月19日に突然、亡くなってしまいました。
Yの経営計画を一緒に立てて、亡くなる直前に旅行にも一緒に行ったのに、あまりに急な死でした。
私は、Aさんの死の原因が自分のアドバイスのミスのせいではないかと思いました。
亡くなってから数日というもの、前々から約束していたこと以外はいっさいしないで、自分を責め続けました。
ほとんど眠らず自問自答を繰り返していたのですが、一週間くらい経った頃、夢か現実か定かでないなかで、次のような声がどこからか聞こえてきました。
「もう悩むのはおやめなさい。
自分をいじめるのもおやめなさい。
この世で起きることは、すべて必要・必然なんですよ。
Yヘのアドバイスは正しかったんです」とてもきれいな声でした。
私はすっと楽になって2日間眠り続けました。
そして、1976年の暮れから1977年の正月にかけて、そのことばかり考え続けたのです。
私の人生を振り返ると、高校3年のときに円形禿頭症という病気で髪の毛が抜けてしまったこと、幼い子を残して妻が急死したこと、Nマネジメント協会の理事会で意見が対立して辞めてしまったこと、個人会社をつくって半年もしないうちに株式会社を設立できたこと、さまざまな思いが交錯します。
そしてわかったのは、「世の中で起きることはすべて必要・必然・ベスト」だと考えたほうがいいということでした。
この年から、私は積極的に経営者として動き始めました。
1978年にはフナイクラブを設立しています。
また、M、I堂などでのアドバイスが大当たりし、大型小売店の経営ノウハウを1980年までに確立しました。
Aさんを亡くした悲しみから消極的になっていたら、40代前半の働き盛りの時期を棒に振っていたかもしれません。
亡くなった親友が応援してくれるはずだとプラス発想しました。
それがよかったのでしょう。
人はそれぞれさまざまな悩み、苦しみを抱えています。
どんな悩みも、どんな苦しみも、すべてそのときの自分に必要なものなのでしょう。
それは人生の必然であり、最終的にはベストといってもいいようです。
苦しい思いをしているときは、逃げ出したくなることもあるでしょう。
何をやるのも嫌になって、マイナス発想してしまいがちになることもあります。
しかし、そこで逃げ出したり、立ち止まったりしていたら、そのまま立ち直れなくなってしまいます。
さまざまな困難に生命がけで真正面からぶつかっていくことによって、そしてプラス発想していくことで、道は開けていくのです。
どんなことも生命がけで取り組まなければ、せっかくのチャンスを逃してしまうことになるのです。
最近の若い人は、会社をすぐ辞めてしまいます。
厚生労働省市場センターの調査によると、大卒男子で1年目に約14パーセント、3年目までに30パーセント近く、大卒女子で1年目に20パーセント弱、3年目までに45パーセント近くが、最初に入社した会社を辞めています。
辞めねばならないことがあるのかもしれませんが、会社を辞める、転職するのが得にはならないことは、しっかり認識しておいたほうがいいと思います。
目先の仕事に全力投球しても、どうにもならなかったら、転職しなければならないこともあるでしょう。
しかし、ともかくこれも、先に述べたように「必要・必然・ベスト」だと思って欲しいのです。
本当に一生懸命やっていたら、必ず目先が開けてくるものです。
どうも転職を繰り返す若い人たちは、全力投球するところまでいっていないように思えます。
どんなことも、いまからプロ意識をもって仕事をしてみてください。
一生懸命やっている人のことは、誰かが見ているものです。
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